2014年7月8日火曜日

mt4のバックテストで安全に自動売買できるか事前に知ることが出来る

バックテストとは、過去の為替データを利用して、
そのEA(自動売買プログラム)でどれくらい儲けたのか、
をテストすることです。

巷のFX関連書籍で、やれ「移動平均線はこう使えば儲かる!」とか
やれ「ボリンジャーバンドとMACDを使えば勝率があがる!」
といった戦略が公表されてますが、
「じゃあ、そのシステムを実際に運用してたらどのくらい儲かんの?
 ってか本当にそのテクニカル分析って意味あんの?」
という疑り深い人にバックテストは必須です。

しかも、自分でトレードする必要がないわけですから、
資金を減らす必要もなく、検証の質は落ちるにしても、
検証の量は圧倒的に大きく検証できます。

そして、一度安定して儲かるEAを見つけてしまえば、
中長期で機能するので、楽に儲けることができる、という流れになりますので、
ここのバックテストの方法は、しっかり抑えておきましょう。


ミラートレーダーで24ヶ月分のバックテストが限界でしたが、
mt4では『数十年分』のバックテストが可能です。
この点も、ミラートレーダーよりmt4の方が
より再現性の高い自動売買が出来ると期待できる要因になります。


では、まずmt4を開いて、画面左上の『ストラテジーテスト』の
アイコンをクリックしましょう。(紙と虫眼鏡っぽいやつです)























すると画面下にバックテストをするためのウィンドウが開きます。
こちらでバックテストをしたいEAを選んで、どのくらいの成績になるか見れるという訳ですね。

今回も、mt4標準装備のEA『MACD Sample』を利用して、実際にどれくらいの利益になるのか、
また、どのくらいの損失などを抱える可能性があるか、といったことを調べましょう。

一例ですが、上記のように設定しています。
エキスパートアドバイザー:EAの選択。今回は『MACD Sample』で設定。
通貨ペア:今回はUSD/JPYで設定
期間:時間足や日足などを選択できる。今回はDailyで設定。
モデル:全ティック/コントロールポイント/始値のみ、の3種類から選択。
     いわゆるバックテストの精度の調整。
     今回は一番精度の高い『全ティック』を選択。
スプレッド:スプレッドを選択。今回は『現在の』を選択。

その他、EAの設定値を手動で変更したり、バックテストの期間を短くしたり、
EA設定値を自動で最適化するチェックボックスなどがありますが、
今回は簡易的に以上で、バックテストを『スタート』します。






















バックテストが完了したら、
「ペケポー!」というチャーミングな音がでますので、(笑)
『グラフ』のタブをおしてみましょう。

こちらでは、損益の結果を視覚的に確認することができます。























綺麗めの右肩上がりのグラフになっていますね。

では、次に『結果』のタブをクリックしましょう。























『結果』のタブでは、いつその通貨をどれくらいの数量取引したのか、
といったところの詳細を確認することができます。

取引種別の項目の見方は以下の通りです。
buy:通貨ペアを買った。
sell:通貨ペアを売った。
t/p:利益確定をした。take profitの略。
s/l:損切りをした。stop lossの略。
modify:損切りポイントや利益確定のポイントを変更した。

では、次に『レポート』のタブを選択しましょう。
























このレポートで、EAの成績の詳細を分析することが出来ます。
まず注目する点は、バックテストが正常に行われていたか、という点。
左上から2番目の『不整合チャートエラー』を見てください。
12,607,634とパッと見何桁かわからない数字が並んでいます(笑)

これはエラーが出たバーの数を意味しますので、
今回のバックテストの結果は全く信用できないと思って大丈夫です。

まともなEAを手に入れれば、こちらの数字が0になり、
正常に機能するEAになりますので、ご安心ください。

後は、最低限確認したいところ『プロフィットファクター』と『最大ドローダウン』、『勝率』の3点です。
それぞれの値の意味は、
プロフィットファクター:損失に対して、利益はどれくらいあるか。(総利益/総損失)
最大ドローダウン:期間中、最も資産が減ったのはどれくらいか。
勝率:利益確定ができた確率。(利益確定回数/取り引数)


様々なEAを検証する内に、どれくらいの数字がでれば良いかわかってきますが、
最初は基準として、
・プロフィットファクター:2以上
・最大ドローダウン:20%以下
・勝率:60%以上
であるかどうかを確認しましょう。

もちろんバックテストは10年以上で行います。
この基準をクリアしているEAであれば、実運用に耐えうるシステムであるでしょう。

ただし、この基準をクリアしても、実運用するとどうしても資産の上下があるため
非常にストレスが溜まる可能性があります。
なるべく事前にかなり成績のよいEAを探すことと、時間があればデモ口座で運用してみてからの
資金投入をオススメします。



今回そのままバックテストを行いましたが、
通貨ペアによってはバーの数が少なく、数年分しかバックテストできない場合もあります。

そういうときは各FX会社で、四本値のヒストリカルデータ(過去のデータ)があるため、
mt4上から簡単にダウンロードしましょう。
まずは、画面左上の『ツール』から『ヒストリーセンター』を選択します。
























すると、それぞれの通貨ペアが表示されますので、
その中からダウンロードしたい通貨ペアを選択、
それぞれの期間の4本値のアイコンにクリックして色をつけていきます。

























ダウンロードします。ちょっと時間がかかりますが、これで
過去全ての4本値がmt4にインプットされました。閉じるを押して元に戻ります。

最後に、『チャート』の『更新』をクリックします。























この状態で、再度ストラテジーテストからバックテストを行うと、
長い期間のテストが出来るようになりますので、是非お試しください。

ひとまずざっくりとした説明でしたが、以上がバックテストの方法でした。
詳細の説明はアルパリジャパンなどのFX会社のホームページに記載があるので、
参考にしてみてください。

アルパリジャパン~自動売買編~
http://www.alpari.jp/system/mt4/howtomt4/expert-advisor/



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